雪彦山、鉾立山 (岩登りのゲレンデ)

◆【コース・タイム】

登山口=15分=展望岩=15分=出雲岩=30分=大天井岳

=30分=雪彦山三角点=20分=鉾立山=1時間=登山口

【正味歩行時間】 2時間50分


【詳細】

朝の冷え込みは厳しくなってきたものの、もう十二月も半ばになろうかというのに日が高くなるにつれ暖かいためか、
それとも本当に山を愛する人が多いためかは定かでないが、既に、駐車場には沢山の車が駐車してあった。
つくづく、昨今の登山ブームを反映している光景を実感する。

その駐車場を10:45出発。過去数回登った時の記憶どおり、いきなりの急登だ。

その急登も展望岩で一息つく。眼前に迫った岩峰に目をやると、地蔵岳の岩場を登るパーティーが在りその人たちのかけ声が響いている。

なおも尾根道の急登を登り続けると、やがてこのルートの中では岩峰群の最下部の岩とも言える出雲岩だ。(11:20通過)
オーバーハングの岩には、かなり古いハーケンも見て取れる。ここから先は、急登には変わりはないものの、これまでの尾根道とはうって変わって岩稜の登りだ。

鎖場を過ぎ、覗き岩を巻いて高度を稼ぐと、まもなく大天井岳頂上だ。(11:50着)立派な祠のある頂上は岩場の頂上の為、あまり広くない。

先客がかなりいたことや、岩がゴツゴツしているせいもあるが、それとは別の理由で祠の前ではない場所で昼食を摂ることにした。

その理由というのは、頂上に着くや否や聞こえてきた、あるおじさんの声だった。
「燕から餓鬼岳に行ったのと〜、槍から奥穂を超えて・・」
『出た〜〜っ!!!。。。』(こんな風に感じたんです、ホンと)
こんなところにも居るか!

昼食の後、12:35頂上を後にして雪彦山三角点と鉾立山目指して出発。
注;一般的には大天井岳のことを雪彦山と呼ぶことが多いようだが、実際の雪彦山は915bの三角点を指す。

13:03雪彦山三角点着。着いてみると、なるほどここを一般に雪彦山としないことが解かる気がした。

展望が皆無に等しい。もともと展望を期待してはいなかったので、こんなモンだと納得して鉾立山に向かう。

大天井岳からはずっと稜線歩きだ。(あいにく、ほとんど展望なし)昔のことを思うと、道はよく整備されて迷うことはない。

かつては、どこが道かも分からないくらいで、途中で引き返したこともあった。
そんな立派な道も来る人は少なくて、やっと期待していた静かな山行の雰囲気となった。一人の人とすれ違っただけで、13:25鉾立山着。三人の先客あり。これ幸いに写真をお願いする。

大天井岳から見ると三角錐の立派なこの山も、展望はというと、雪彦山より少し良い程度で北西面しか開けていない。

しかし、そこからは、遠く氷ノ山、三室山や後山も見えて少しご馳走をもらった気がした。これからは下るのみだ。(13:35発)峰山高原への道を分け、稜線を外れるとぐんぐん高度を下げる。

やがて夢前川源流と思われる沢が現れ、ナメ滝を見ながら沢伝いに進む。

しばし、深山の雰囲気を味わえる静かな道が続いている。大天井岳からの道と合う所が、虹が滝。

ここで一気に人が増えた。と同時に深山も終わった感じになった。

地蔵岳の岩壁を右に見上げ、賀野(かや)神社への道を分け、特異な形の堰堤を過ぎると、そこは登山口だった。(14:35着)

展望岩から大天井岳 大天井岳から三角点(左端)と鉾立山(右) 雪彦山三角点
鉾立山まで行くと、
ようやく北側の展望が少しあり
氷ノ山も見えた
鉾立山から大天井岳と遠く明神山 虹が滝付近から見る岩峰群

◆【ワン・ポイント・アドバイス】

いきなり急登。出雲岩上部及び地蔵岳経由、虹が滝ルートの場合、鎖場あり。


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